河内長野市立図書館 読み聞かせボランティア フォローアップ講座👒
絵本の想像の世界へ『ミリーのすてきなぼうし』を通して
〜絵本の世界をもっと深く楽しもう〜
の講座を聞いて来ました。
主催 河内長野市立図書館
協力 河内長野子どもと本の連絡会
日時 2019年2月7日(木)9:30〜12:00
講師 正置友子先生
絵本について研究をされている正置友子先生の著書の中や、講座のお話の中での先生の言葉をお借りしまして、今回の絵本の講座のおはなしを少しご紹介したいと思います。
詳しい事がお知りになられたい方は どうぞ正置友子先生の著書をお読みください。
河内長野市立図書館にも置いていますので直ぐにでも手に取る事ができます。
「絵本」は、一般的に考えられているよりずっと深いものです。
〈言葉・絵・物語〉の総合芸術です。文字だけの読み物への橋渡しというわけでなく、幾つになっても楽しむ事ができます。表紙の文字から本の装丁や絵や文字文章に至るまでトータル的にデザインされていて、それを楽しむ事ができます。ここで最近生活の中で幅を効かせるようになって来たスマホと違うのは、絵本は一つのオブジェ、物であるという事です。見たり、触ったり、匂いを嗅いだり、抱きしめる事ができます。他の人と一緒に見たり、親から子へ、またその子へと、思いや感動を手渡しでバトンタッチできるという事です。思いを込めてプレゼントもできます。
絵本を開くと、同時に絵と文を見ることはできません。
初めから、誰かに読んでもらう物として存在してあったのです。他者がいて初めて完結する共有の芸術だったのです。
そして絵本を見る(読む)ということは一人で個として生きることと、他者(作者、画家、読み手)とともに生きることを経験することです。
絵本から生きる力を体験しつつ自分の生きる力へとしていって欲しいものです。
子ども達は絵本の中のもう一つの世界の中に住み込み、生きる。その世界で主人公として生き、様々な人生を体験します。優れた絵本に出会うことで、多様な「生」を生きることになります。
この現実世界と想像世界を生きることで豊かな人生を生きる事が可能になり、生きていく上で必要となる生きる力を身につける一つの手段だと思います。
絵本は時間の芸術であると考えるなら、絵本の中で過去、現在、未来を体験する。その体験が子どもたちの未来を想像したり切り開いていく創造力となっていくと思います。
小学校2年生の教科書にも載っているきたむらさとしさんの「ミリーのすてきなぼうし」は 絵本で見ると、素晴らしい世界が広がっています。ちょっとした日常の一コマが ミリーの豊かな想像力で素晴らしく素敵なものに変わっていく、読んでいて直ぐに読者がミリーになり、私だけの素敵な帽子をかぶることができます。
どうぞ 絵本の素晴らしい世界を体験して下さい。👒
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